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マイクロチップがあれば鑑札はいらない?特例に参加する市区町村の調べ方

マイクロチップを入れた犬に鑑札がいらないのは、住む市区町村が特例に参加しているときだけです。参加の調べ方から、ドッグランの受付での伝え方、引っ越しの手続きまで、よくある疑問に答えます。

公開日 約 6 分で読めます著者 イヌコミ編集部
マイクロチップがあれば鑑札はいらない?特例に参加する市区町村の調べ方|家の床に立ってこちらを振り向く黒柴

この記事でわかること

  • マイクロチップが鑑札の代わりになるのは、特例に参加する市区町村に住み、環境省の情報登録をすませた犬だけです
  • 参加しているかは、環境省の登録サイトにある参加市区町村の一覧で調べられます
  • 生後91日以上の犬は、特例への参加にかかわらず、狂犬病の予防注射を年1回受けさせ、注射済票を受け取ります
目次

マイクロチップを入れた犬は、鑑札がいらない。そんな話を聞いたことはありませんか。

半分は正しく、半分は誤解です。

鑑札の代わりになるかどうかは、住んでいる市区町村によって変わります。

狂犬病予防法の特例とは、参加する市区町村で、情報登録をすませたマイクロチップを鑑札とみなすしくみです。

本記事では、このしくみをよくある疑問に答える形でまとめました。

読み終えるころには、自分の市区町村で何が必要か、ドッグランの受付で何を伝えればよいかがわかります。

この記事に出てくる札と登録(厚生労働省と環境省の資料をもとに編集部が整理)
ことば意味
鑑札・注射済票犬の登録と、狂犬病の予防注射のあとに、市区町村の窓口で受け取る札(特例に参加する市区町村では、マイクロチップが鑑札の代わりになる)。どちらも犬に付けておく
犬の登録狂犬病予防法にもとづき、市区町村に犬を登録すること
情報登録環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」への登録。環境大臣への登録のこと
変更登録マイクロチップの入った犬を迎えた飼い主が、登録を自分の情報に変えること

マイクロチップを入れれば、鑑札はいらなくなる?

マイクロチップが鑑札の代わりになるのは、住む市区町村が特例制度に参加しているときだけです。

この特例制度は、動物愛護管理法第39条の7にもとづき、2022年6月1日に始まりました。

参加している市区町村では、環境省の情報登録をすると、その情報が市区町村に通知されます。

この通知で犬の登録を申請したことになり、マイクロチップが鑑札とみなされます。

そのため、窓口で鑑札を受け取ることはありません。

特例への参加のある・なしで変わること(厚生労働省と京都府の資料をもとに編集部が整理)
場面必要なこと
住む市区町村が参加している情報登録をすると犬の登録の申請があったとみなされ、マイクロチップが鑑札の代わりになる
住む市区町村が参加していないこれまでどおり窓口で犬の登録を申請し、鑑札を受け取る
マイクロチップを入れていない参加していても、窓口で犬の登録を申請し、鑑札を受け取る
マイクロチップを入れただけ鑑札とはみなされない。入れた日から30日以内に環境大臣への登録をする
狂犬病の予防注射生後91日以上の犬は、特例への参加にかかわらず年1回受けさせ、注射済票は窓口などで受け取る

注射済票は、参加していても受け取る

特例に参加している市区町村でも、注射済票は窓口などで受け取ります。

マイクロチップが鑑札の代わりになる犬も、注射済票は首輪などに付けておく必要があります。

自分の市区町村が参加しているかは、どこで調べる?

参加しているかどうかは、環境省の登録サイト「犬と猫のマイクロチップ情報登録」にある特例制度に参加する市区町村の一覧で調べられます。

2026年10月時点で載っているのは、2026年(令和8年)8月現在の一覧です。

形式はPDFとExcelの2つです。

京都府のページ(2024年3月更新)では、参加は全国1,747市区町村のうち263(全体の15.1%)とされていました。

その後に参加した市区町村もありうるので、数字よりも自分の市区町村の名前で確かめましょう。

一覧で見つからないときや迷うときは、住んでいる市区町村の狂犬病予防の担当窓口に聞くと確実です。

参加していない市区町村では、何が必要?

参加していない市区町村では、マイクロチップの有無にかかわらず、窓口で犬の登録を申請し、鑑札を受け取ります。

受け取った鑑札は、注射済票とともに犬に付けておきます。

環境省の情報登録と、市区町村での犬の登録は、別の手続きです。

情報登録を終えた画面にも、このことが表示されます。

特例に参加していない市区町村なら、情報登録とは別に、狂犬病予防法にもとづく犬の登録申請が必要だと案内されます。

ドッグランで「鑑札を見せて」と言われたら?

マイクロチップが鑑札の代わりになっている犬は、そのことを受付で伝え、注射済票はふだんどおり見せましょう。

港区のドッグランの案内(2026年6月更新)では、利用登録のときに次の2つを確かめるとしています。

犬鑑札またはマイクロチップIDと、狂犬病予防注射済票です。

同じ案内には、犬にマイクロチップを装着している人は、マイクロチップが鑑札とみなされるので犬鑑札は不要とあります。

そうした人は、登録のときにそのことを伝えるよう書かれています。

これは港区の施設の案内です。鑑札の代わりになるのは、住む市区町村が特例に参加し、情報登録をすませた場合です。

鑑札またはマイクロチップIDと注射済票の、どちらか一方でも欠けると登録できないので、注射済票は忘れずに持っていきましょう。

マイクロチップの番号をすぐ答えられるよう、控えておくと受付で迷いません(編集部の提案)。

何を確かめるかは、施設やお店ごとに違います。

犬連れで行くお店は、イヌコミの店舗ページにある「ワンちゃんルール」欄を見て、迷う点は予約の際に聞きましょう。

施設ごとの違いは、証明書を持ち歩くコツのコラムで紹介しています。

引っ越すときは、何が変わる?

引っ越すときは、まず自分で環境省の情報登録を変更し、そのあと引っ越し先の窓口で手続きをします。

手続きの中身は、引っ越し先が特例に参加しているかどうかで変わります。

引っ越すときの手続き(京都府の案内をもとに編集部が整理)
引っ越しの向き情報登録の変更のあとにすること
参加している市区町村から、参加していない市区町村へ新しい市区町村の窓口で、犬の登録を申請する
参加していない市区町村から、参加している市区町村へ前の市区町村で受け取った鑑札を、新しい市区町村の窓口に返す

京都府の案内によると、正当な理由がない限り、この鑑札の返納は義務です。

細かい流れは、引っ越し先の市区町村で確かめておくと安心です。

子犬を迎えたとき、家の犬にあとから入れたときは?

ペットショップやブリーダーから子犬を迎えたときは変更登録、家の犬にあとから入れたときは登録が、飼い主に必要です。

販売する側には、2022年6月1日から、犬へのマイクロチップの装着が義務づけられています。

家で飼っている犬にマイクロチップを入れるのは飼い主の努力義務ですが、入れたら登録は義務です。

入れるかどうかや時期は、かかりつけの動物病院に相談して決めましょう。

すでに鑑札を受けている犬の飼い主は、マイクロチップが鑑札とみなされたら、その鑑札を速やかに市区町村に返します。

まずは一覧で、住む市区町村の名前を確かめる

最初の一歩は、環境省の一覧で、住む市区町村の名前を探すことです。今夜にでも見てみましょう。

マイクロチップの決まりは、クイズ「マイクロチップと手続き検定 実践」で確かめられます。

登録と注射の基本は「犬の登録と注射検定 入門」でおさらいできます。

首輪の札と書類の準備ができたら、ドッグカフェのお店から次のおでかけ先を探してみてください。

イヌコミでお店をさがす

この記事に出てきたような場面に合うお店を、条件からさがしてみてください。

条件を指定してさがす

クイズで確かめる

よくある質問

制度が始まる前から、民間の団体にマイクロチップを登録している犬はどうなりますか

環境省のQ&Aでは、2022年6月1日より前に民間の団体に登録した犬は、販売業者以外の飼い主が飼っているなら、環境省への登録の義務はないとされています。ただし、制度が始まった後に、家で飼っている犬にマイクロチップを入れた場合は、環境省への登録が義務です。民間の団体への登録は環境省の情報登録とは別のもので、特例の通知は環境大臣への登録のあとに送られます。鑑札の代わりにしたいときは、環境省の登録サイトの案内を確かめましょう。

マイクロチップの入った犬を人に譲るときは、何を渡せばよいですか

登録を受けた犬を譲るときは、登録証明書(環境省への登録を受けたことを示す書類)もいっしょに渡す決まりです。新しい飼い主は、登録を自分の情報に変える変更登録をします。

環境省のコールセンターで、狂犬病の予防注射のことも聞けますか

環境省の案内では、専用のコールセンターは狂犬病の予防注射などの質問には答えられないとしています。予防注射のことは、住んでいる市区町村の窓口に聞きましょう。

出典・参考文献

  1. 厚生労働省『マイクロチップの装着等の義務化に係る狂犬病予防法の特例に関する対応について』(閲覧日 2026-10-16)
  2. 環境省(犬と猫のマイクロチップ情報登録)『ダウンロード(狂犬病予防法関連)』(閲覧日 2026-10-16)
  3. 京都府『マイクロチップ装着等の義務化にかかる狂犬病予防法の特例について』(閲覧日 2026-10-16)
  4. 港区『ドッグランについて』(閲覧日 2026-10-16)
  5. 環境省『犬と猫のマイクロチップ情報登録について』(閲覧日 2026-10-16)
  6. 環境省『犬と猫のマイクロチップ情報登録に関するQ&A(Q5・Q16)』(閲覧日 2026-10-16)
  7. 厚生労働省『狂犬病に関するQ&A(Q20・Q23)』(閲覧日 2026-10-16)

記事の内容は公開時点の情報にもとづきます。制度や数値は変わることがあるため、最新の情報は各出典でご確認ください。

健康情報に関するご注意

本コンテンツは一般的な情報提供を目的としたものであり、獣医師による診察・診断・治療に代わるものではありません。愛犬の健康に不安があるときや異変を感じたときは、動物病院・獣医師にご相談ください。

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